絵本『祇園祭ものがたり』

京の町家の小屋根に立つ鍾馗(しょうき)さんの眼を通して、日本三大祭りのひとつ祇園祭が語られます。先祭・後祭の意味から、山鉾巡行の様子、祇園も神さまのエピソード、粽(ちまき)にこめられた疫病退散のおまじないなど、大人が読んで、子どもたちに聞かせてあげてほしい祇園祭の絵本です。

力強い画は、染色作家の内藤英治さんが、何十年にもわたってスケッチしたものを、気の遠くなる作業をつみ重ね制作された型染です。その絵に綴られた物語は、これまた30年来、京都で祇園祭を取材執筆してきた薄雲鈴代さんによるものです。

いちど手に取って、ページをめくってみてください。

知らなかった祇園祭の世界がひらかれます。

表紙
鍾馗さん
©内藤英治

『祇園祭ものがたり』ウエスト・パブリッシング刊
作・薄雲鈴代 絵・内藤英治 定価2,000円(税込)
版型・タテ280mmヨコ240mm 33ページ
ISBN978-4-9905659-1-6